布団には、私たちの体から出るタンパク汚れと、それを求めて住み着いたダニの死骸や排泄物が蓄積しています。
「布団に入るとかゆくてたまらない」
「布団が粉ぽくて息苦しくて眠れない」
こんな状態になると、布団に入るのが気持ち悪いし恐いですよね。

私は古い羽毛布団にたまったアレルゲンが原因でハウスダストアレルギーを発症したので、汚れた布団は恐くて仕方ないです💦
本格的なトラブルが出てくる前に、ぜひ検討してほしいのが布団クリーニング。
布団クリーニングの水洗いと加熱によって、ダニとアレルゲンを両方とも洗浄することができます。
このページでは、布団乾燥機やクリーナーだけではなぜダメなのか、布団クリーニングがどれくらいダニ退治に効果的なのかをまとめました。

清潔なお布団で安眠したいなら読んでみてにゃ〜💤
布団にダニが住み着く理由とダニ由来の症状
布団はダニにとって最高の環境
神奈川県衛生研究所の資料によると、 敷き布団の内部には約10万匹のダニ(死骸含む)が存在しているそうです。
同じ面積のソファに162匹、ぬいぐるみに400匹なのと比べると突出して多いことがわかりますね。
布団は暖かく湿気が多いので、ダニにとっては快適な環境。
さらに、寝ている私たちから汗・皮脂・フケといった養分が供給されるので、ダニが増殖しやすいのです。
WHO(世界保健機関)が定めているダニアレルゲンの室内における汚染基準として、喘息についてはDerⅠ量が塵1gあたり2μgで感作し、10μgで発作を引き起こす危険がある数値とされています。これらの数値をダニ数に換算しますと、それぞれ100匹、500匹に相当します。
引用:ダニとアレルゲン対策|神奈川県衛生研究所
WHOの汚染基準からすると、先ほどの資料の布団のダニの数は200倍。
これでは喘息がおきてもおかしくありませんね。
布団のダニが増えやすい季節
ダニの種類によりますが、屋内のダニは湿気と気温の高い梅雨〜夏場にかけて増殖します。
ただし、アレルギーの原因になるダニ由来のアレルゲン(ダニのフンや死骸)は、ダニが増えた後の秋口10月以降がピークなんだそうです。
しかも、部屋の機密性が高まり、暖房で年中適温が保たれているので、冬でもダニの脅威は無くなりません。
布団の中にいるダニの種類(サイズ・見た目)
アレルゲン | 【チリダニ】 ヤケヒョウダニ コナヒョウダニ |
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吸血 | イエダニ |
布団に住み着くダニで特に多いのは、チリダニに属するヤケヒョウダニとコナヒョウダニ。
アレルゲンは主にこのチリダニが生み出していると言われています。
一方、人を刺すのはイエダニという種類。
ダニのサイズは0.3mm~1.mm程度なので、残念ながら肉眼で見つけるのはとても難しいです。
それでももっと詳細なビジュアルが知りたいという方は、アース製薬のこちらのページが参考になります。(注意:虫の写真があります)
ダニが原因と考えられる症状
「自分が悩んでいる症状の原因は本当にダニなのかな?」と判断がつかない方は参考になさってください。
生きたダニとアレルゲンにはそれぞれ違うアプローチが必要

生きているダニと、ダニから発生するアレルゲン、それぞれに適した対策は異なります。
生きたダニ対策 | ・60度以上の熱で乾燥 ・ダニ取りシート ・燻蒸、燻煙剤 |
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ダニの死骸 アレルゲン対策 | ・布団クリーナー、掃除機で吸引 |
生きているダニを退治するには、60度以上の高温が有効。
ダニを殺すには60℃以上の熱水処理や熱風での乾燥が必要になります。布団を干すことで布団が乾燥してダニは増えにくくなりますが、生き延びたダニはすぐまた繁殖します。
引用:アレルギー診療で重要な環境整備の指導|一般社団法人 日本アレルギー学会

温度が低い日干しではダニは布団の裏側に逃げるだけで効果がほとんどない、というのはよく聞きますよね〜
高温殺虫以外だと、ダニとりシートや燻蒸材といった方法もあります。
一方、ダニのフンや死骸といったアレルゲンや、ダニのエサになるフケは取り除く処理が必要。
布団クリーナーや掃除機での吸引が、自分でできる対策になります。
とはいえ、生きているダニは布団にしがみつく力が強いので、吸引してもなかなか取りつくすことはできません。
ちなみに、ファブリーズに代表される消臭・除菌スプレーはダニ予防にはなりますが、ダニを殺したりアレルゲンを取り除く効果はないそうです。

布団のお手入れは加熱と除去の2つを組み合わせる必要があるから、手間がかかってホント面倒

スプレーや燻蒸剤はちょっと恐いにゃ💦
布団クリーニングのダニ対策効果
家庭での布団のダニ対策は、どんなに頑張っても表面レベルにとどまります。
一方、布団クリーニングなら、内側に潜むダニ・アレルゲンの両方にがっつりアプローチできるのでおすすめです。
布団クリーニングならダニもアレルゲンも除去できる
- STEP1水洗いでアレルゲン除去
- STEP2高温乾燥で殺ダニ
- STEP3復元乾燥で残ったアレルゲンを叩き出す
布団クリーニングは、その過程で加熱と除去の両方が行われるので、総合的な布団のダニ対策として有効。
ダニの餌(汗、皮脂、フケ)とアレルゲン(ダニの死骸、ダニのふん)は水溶性の汚れなので、水洗いすることでまとめて落とすことができます。
その後の高温乾燥で生き残っていたダニが死に、最後の復元乾燥(タンブラーでぐるぐる回す)で高温乾燥で発生したダニの死骸も外に出てきます。
第三者機関の調査でもほぼ100%の結果に
布団クリーニングサービスが、クリーニングでダニやアレルゲンが駆除できたかを調査しています。
どこも結果が限りなく100%に近く、客観的にみても効果が高いと言えるでしょう。
ダニ対策クリーニングの頻度は半年〜1年に1度が目安
布団クリーニングをしても、使えばまた汚れは蓄積していきますし、ダニも外部から集まってきます。
布団クリーニング各社の意見では、ダニ対策を目的とした布団クリーニングは半年~1年に1回が推奨頻度です。
注意!ドライクリーニングと自然乾燥をするクリーニング店は避ける
布団クリーニングをしてくれるところなら、どこでもいい、という訳ではありません。
ドライクリーニングではダニアレルゲンが落とせない

ドライクリーニングは油性の汚れを落とす処理。
アレルゲンや汗・皮脂は水溶性だから残ってしまうんだにゃ💦
クリーニング業者の中には、水洗いではなくドライクリーニングを行うところがあります。
また通常は水洗いでも、素材や洗濯表示によってはドライマークに切り替えるというお店も。
利用前に、
- 水洗いしてくれること
- 自分の布団が水洗い対象であること
を確認しておくと安心です。
布団にやさしい自然乾燥はダニにもやさしい
布団の傷みを最小限におさえる目的で、熱を加えず自然乾燥するクリーニング店があります。
洗濯だけではダニは殺しきれないので、自然乾燥でそのまま生き残ってしまう可能性大。
とはいえ、自然乾燥の場合はお店がセールスポイントにしているので、事前に気づくことは難しくないでしょう。
布団クリーニングの防ダニ加工オプションはつけるべき?
布団クリーニングの有料オプションとして、防ダニ加工を提供しているお店が多いです。
1枚1,000円~2,000円が相場となっていますが、それでどれだけ効果があるのか、安全なのか気になりますよね。
布団クリーニングの防ダニ加工は薬剤処理
布団の防ダニ加工には次の2種類があります。
- ダニやアレルゲンが入り込まない高密度の側生地を使用する
- ダニが近寄らない効果のある薬剤でコーティングする
1は製造時のことなので、布団クリーニングの防ダニ加工オプションは、2の薬剤コーティングになります。
薬剤はあくまで忌避剤(ダニが嫌がって近寄らなくする)で、ダニを殺す力はありません。
防ダニ加工での効果と持続性
防ダニ加工オプションを提供している布団クリーニング店によると、効果の持続時間は半年〜1年という意見が多かったです。
薬剤による防ダニ加工は、使用頻度や環境によって持ちが違ってくるようです。
洗濯をすると効果は落ちるので、布団クリーニングのたびに加工しなおすのがベストだと言えるでしょう。
防ダニ加工の薬剤は安全?
防ダニ加工剤の安全性については、布団クリーニング各社で意見が割れています。

国民生活センターや利用者レビューを調べてみても、防ダニ加工剤で健康被害や肌荒れがおきたという話は見つかりませんでした
一方、「安全のために、あえて防ダニ加工はやっていない」という布団クリーニング店もあります。
フレスコ | 防ダニ処理の加工剤を使用しても、効果はあまり持続しないため、 |
しももとクリーニング | 抗菌、防ダニ加工についても |
この差はおそらく、程度の捉え方の違いで起きているのではないか、と考えています。
自然な食品や水にすらアレルギーがあるように、どんなに安全性が高い添加物でも、影響を受ける可能性はゼロにはできません。
「限りなくゼロに近いので大丈夫」という観点なのが安全派で、「ゼロではないから安全ではない」というのが反対派の考えだと思います。

防ダニ加工をするかしないかは、ご自身がどちらの考えに近いか選ぶといいのではないでしょうか
ダニ対策に役立つ宅配布団クリーニング2選
普通のクリーニング店でも、布団クリーニングを引き受けているところはたくさんあります。
まずは近所のお店に確認してみてください。
しかし、
- 布団クリーニングをやっているお店が近所にない
- 素材や構造的に難易度が高く、普通のお店では受け入れてもらえない
- 布団をクリーニング店まで運べない
という場合は、宅配型の布団クリーニングを検討してみてください。
数ある宅配布団クリーニング店を比較した中で、特に布団のダニ対策におすすめのお店を2つご紹介します。
しももとクリーニング|枕や毛布もまとめてスッキリ
出典:しももとクリーニング
しももとクリーニングは、石けんのみを使用。薬剤の残留に配慮し、防ダニ加工も行っていません。
そのかわり、大量まとめ洗いをせず、顧客ごとに1〜2枚の少量で個別洗いするから、しっかり中までキレイ。
布団丸洗いに特化したしももとクリーニングなら、ドライクリーニングマークの布団でも水洗いOK。
一緒に毛布と枕が、比較的安い1,650円で洗えるので、寝具一式清潔にしたいときにもおすすめです。

私が初めて利用した宅配クリーニングです。
おかげで安眠できるようになりました✨
クリーニング料金 | 【基本料金】 1枚|9,680円 2枚|12,980円(6,490円/枚) 3枚|17,380円(5,426円/枚) 【敷布団 追加料金】550円/枚 【サイズ料金】セミダブル以上 1,100円/枚 【毛布・枕】1,650円/点 |
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送料 | 無料 ※北海道、離島別途 |
洗えない布団 | テープ接着の羽毛布団 ウレタン素材 テンセル生地 絞り素材、縮み生地 天然染料使用製品 キングサイズ以上の大型布団 おりたためない布団 ソバガラ・ヤシガラ枕 ポリウレタン・スポンジ枕 破れのある羽毛布団 多量のペットの毛がついた布団 |
シンセン楽天市場店|防ダニ加工が標準装備

シンセン楽天市場店は、他店だと1,000円程度する防ダニ加工が無料で付いてくるのがポイント。
※防ダニ加工してほしくない場合には注文時に備考欄から伝えると対応してもらえます
しかも楽天のお店らしく、クリーニング料金がお安め♪
さらに、薄い肌掛け布団やベビー布団は2点で1枚の扱いなので、家中の布団をまとめて洗って徹底対策できますよ。
クリーニング料金 | 【布団】 2枚|9,800円(4,900円/枚) 3枚|12,200円(4,067円/枚) 4枚|14,600円(3,650円/枚) |
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送料 | 無料(本州のみ) |
洗えない布団 | ウール毛布 シルク製品 ムートン 特殊な布団(磁石入りなど) 大きく色落ちする可能性がある 傷みがひどい |
まとめ|布団のダニ・アレルゲン対策、本気でやるなら布団クリーニング!
ダニ避けスプレーなどと比べると、布団クリーニングの出費は大きめ。
でも、
- ダニ、アレルゲンがまとめて退治できる
- 9割以上除去という高精度
- これまで手が届かなかった内側のダニ・汚れも落ちる
と、ダニの悩み・不安がスッキリ解消できるので、やりがいは十分あります。

アレルギー症状がひどくなると、検査や治療で1万円くらい飛んじゃったりしますしね…(経験者は語る)
布団のアレルゲンは日に日に増えています。
深刻な影響がでないうちに、布団クリーニングでキレイさっぱりリセットしませんか。

きれいなったお布団で安眠してほしいにゃ〜